第一種・第二種 衛生管理者

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はじめに

こちらでは衛生管理者の資格試験について説明します。

衛生管理者とは

衛生管理者とは、労働安全衛生法において事業場の衛生全般の管理(労働条件・労働環境の衛生的改善と疾病の予防処置など)する者です。有害業務のない事業所(主に情報通信業・金融・保険業、卸売・小売業など)では第二種衛生管理者の免状でも業務にあたる事ができます(第一種衛生管理者は上位資格にあたる為、全ての事業所で業務可能)。一定規模以上の事業場については、衛生管理者免許、医師、労働衛生コンサルタント等の免許、資格を有する者からの選任が義務付けられている為、キャリアアップを目指す方では第一種衛生管理者を受験をされる場合が多いようです。

詳細な内容は厚生労働省のサイトより確認出来ます。

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/faq/5.html

試験日程

詳細は公益財団法人 安全衛生技術試験協会のサイトより確認出来ます。

https://www.exam.or.jp/exmn/H_nittei502.htm

衛生管理者の試験は、地域を問わず毎月実施されています。まずは受験日を定めてから、勉強に取りかかるようにする事が重要です(毎月、受験出来るという点は不合格になったとしてもすぐ再チャレンジ出来るというメリットはありますが、いつでも受験出来るからよいかと、ついつい後回しになって勉強が続かなくなるといったデメリットもありますので注意が必要です。何かしらチャレンジをするときは期限を決める事が重要です)。

合格までの勉強時間・期間

インターネット上で言われてる衛生管理者の必要勉強時間

・第一種衛生管理者は約100時間
・第二種衛生管理者は約60時間

程度必要であると言われています。

〇〇の資格試験は簡単?難しい?・・資格試験全般で言えること。

資格試験全般に言える事ですが、受験する資格に関連した業務等に携わっていたりすると、既に一部の知識を持っていたり、イメージが沸きやすいなどして学習に有利に働く事があります。

インターネット上など、よく○○の試験は簡単だった!一夜漬けや一週間未満で合格できた!など技術系の資格については、このような記事を目にする事があると思いますが惑わされてはいけません。

・人によって得意科目・不得意科目はあります。

・受験者の職歴やこれまでの経験、環境にも差があります。

・記憶力にも差があります(天才と呼ばれる人もいますしね)。

よって、受験難易度・勉強時間は人によって異なると言えるでしょう。一度、テキストの問題や過去問などを問いてみてると、「自身にとってどうか?」という答えが出ると思います。

衛生管理者の勉強時間について、受験した私の体験談・感想。

知識の程度、科目の得意・不得意は人それぞれですが、まずは勉強してみないと分からないと思います。

現実的には勉強を開始して進行具合にあわせて、学習スケジュールを調整していくという形になると思います。

受験時における私の状況は以下のとおりです。

・第一種衛生管理者を初受験。
・医療従事者(労働生理の学習はあまり苦労なし)。
・資格に関連した業務の実績なし。
・働きながら勉強。
・免除科目なし。

私が試験合格までに要した勉強期間としては「2ヵ月」となっています。衛生管理者の試験科目の1つに「労働生理」というものがあります。これは医療における内容となっており、医療従事者の私にとっては有利な試験であると感じました。実際の試験では医療専門用語など過去問より少しずつ変えている様子がみられ、無知識の方であれば難易度が高いのでは・・と感じました。とはいえ、満点がとれなくても合格点をとる分には過去問ベースでしっかり勉強すれば大丈夫と思いますので初学の方であれば、スケジュールの起動修正を踏まえて第一種衛生管理者であれば「3ヵ月」、第二種衛生管理者であれば「2ヵ月」を目安に学習を開始し、その後の学習スケジュールを調整しながら試験に臨む事をオススメします。

試験科目、試験の出題形式について

筆記試験について

試験科目については、以下の3科目があります。

・関係法令
・労働衛生
・労働生理

※第一種衛生管理者では関係法令と労働衛生に「有害業務に係るもの」が入ってきます。詳細は以下の図を参照して下さい。

試験の出題形式

5肢択一式のマークシート方式(第一種衛生管理者・第二種衛生管理者)

詳細は公益財団法人 安全衛生技術試験協会のサイトより確認出来ます。

https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku502.htm

受験費用 R6年10月現在

第一種衛生管理者・第二種衛生管理者ともに受験費用は 8800円となっています。

試験免除について

無試験にて資格取得

衛生管理者の資格は、保健師・薬剤師などの資格を保有しているは試験を受けなくても取得できます。また、保健衛生に関する学科を専攻して卒業し、労働衛生に関する講座又は学科目を修めた方も試験が免除されます。

詳細は厚生労働省ホームページより確認出来ます。

https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/eiseikanrisha

試験の一部を免除

第二種衛生管理者を取得している者が第一種衛生管理者免許試験を受験する場合は「特例第一種衛生管理者免許試験」となり試験範囲は「労働衛生や関係法令の有害業務に関する事項のみ」となります。


特例第一種衛生管理者
労働衛生 ※有害業務に係るものに限る
関係法令 ※有害業務に係るものに限る

船員法による衛生管理者適任証書の交付を受けた者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するものについては「労働生理」の科目を免除できます。

詳細は公益財団法人 安全衛生技術試験協会のサイトより確認出来ます。

https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku502.htm

合格基準について

衛生管理者試験の合格基準は、

第一種・第二種共に各科目で正答率40%以上、かつ全体の正答率60%以上。

合格率

第一種衛生管理者 合格率46%
第二種衛生管理者試験 合格率49.6%

詳細は公益財団法人 安全衛生技術試験協会のサイトより詳細が確認出来ます。 https://www.exam.or.jp/exmn/H_gokakuritsu.htm

受験者の約半分程度が合格するから簡単な試験だ!と思われるかもしれませんが、油断大敵です。視点を変えると半分は不合格になっているという事です。データ上では、初受験での合格者がどれくらいいるのか記載されておらず、不明となっています。衛生管理者の試験は毎月実施されている為、数回の受験している方も割といるのではと考えています。私自身、実際に受験してみて衛生管理者の試験は簡単だ!とは思いませんでした。受験する年度によっても違うのかもしれませんが、試験傾向も少しずつ変化している様に感じました。

おすすめ参考書

基本、最新のテキスト本を使用するようにしましょう!!

(法改正や直近の試験対策が網羅されている事があります)。

テキスト本は最新版を購入し、本に消せないような書き込みはせず勉強して、合格後はフリマサイトで売るという方法が良いかと思います。それでコストを抑える事が出来ます。

テキスト本選びは重要です!!

資格試験において知識を身につける主たるものはテキスト本となります。

資格に記載されていない知識が問題として出題された場合は詰んでしまう可能性が高いです(試験においては全く目にしたことも内容な問題が出る事もありますが)。

勉強はしたはずなのに自身のテキスト本には記載がなく、他のものでは網羅されていたという事があっては最悪ですよね(各出版社も毎年、色々と対策をしているとは思いますが)。

私がオススメするテキスト本を紹介しておきます。

過去問(解説あり)については、インターネットにてダウンロード出来ます。

ちなみに私は資格取得の勉強をする際は本で勉強するタイプですので過去問も本で購入しました。オススメは以下に記載します。

筆記試験対策

■テキスト本

・改訂2版 この1冊で合格! 村中一英の第1種衛生管理者 テキスト&問題

(※第1種は第2種の試験内容の範囲が広くなったものであり、第2種の内容を網羅してます。)

■過去問

下記の注意事項を確認しましょう!!

過去8年分は以下のサイトにて配布されています(第1種衛生管理者・第2種衛生管理者の問題・解説あり)。

https://www.sat-co.info/ec/eiseikanrisya/download

本の方が良いという方はこれ
(※第1種は第2種の試験内容の範囲が広くなったものであり、第2種の内容を網羅してます。)

・第1種衛生管理者 過去7回 本試験問題集
・第2種衛生管理者 過去7回 本試験問題集

管理者のつぶやき

油断大敵!合格率50%に近いからって、ナメたらあかん!

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この記事を書いた人

ブログ管理者の「KIMIKUMA」です。
仕事の業種と関係なくゼロの知識から参考書を片手に独学で資格を取得しました。色々な資格取得での自らの体験記をもとにした勉強方法を発信中です。資格取得を目指す方の為になれるように頑張ります。
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