はじめに
こちらでは、第二種冷凍機械責任者の資格試験について説明します。
冷凍機械責任者とは
冷凍機械責任者とは冷凍機器の設備管理・保安にかかわる業務に必要な資格です。
冷凍機械責任者の免状には以下の3つの区分があり、それぞれによって出来る業務範囲が分かれています。
第一種冷凍機械責任者:全ての製造施設における製造にかかわる保安。 第二種冷凍機械責任者:1日の冷凍能力が300t未満の製造施設における製造にかかわる保安。 第三種冷凍機械責任者:1日の冷凍能力が100t未満の製造施設における製造にかかわる保安。 |
冷凍機械責任者は主にビルメンテナンスや工場等で勤務されています。
受験方法
受験方法には大きく分けて、二つのパターンがあります(下図参照)。まずは、ここを抑えましょう。私自身は無知で講習を受ける選択をしたのですが、今振り返ると科目免除を受けずとも第三種・第二種までは市販テキストをやりこめば十分だったかなと思っています。不安がある方や勉強習慣がない方などは参加をオススメします。
一番良い方法としては、まずは下記のオススメしているテキストを購入し1ヵ月程度勉強して、過去問の正答率が9~10割程度いけるかどうかを試した上で講習を受けるかを決断したら良いかと思います。
※高圧ガス製造保安責任者講習については、サイト下の試験免除の項目を確認して下さい。

試験日程
詳細は高圧ガス保安協会のホームページにて確認出来ます。
https://www.khk.or.jp/qualification/qualification_application
合格までの勉強時間・期間
免除講習を受けるか受けないかによって差があるかと思います。
・資格に関連した業務の実績なし。 ・働きながら勉強。 ・免除あり(免除講習を受講。技術検定の筆記試験に合格。本試験では法令のみの受験)。 |
上記の私の条件にて、免除講習修了から約1ヵ月後には技術検定(筆記試験)があるので、余裕はありません。ほぼ毎日2時間くらいは勉強する事になると思います。私の場合であると技術検定におよそ65時間程度。法令の勉強にて35時間程度ですので、第二種冷凍機械責任者の取得にはトータル100時間程度(免除講習の時間を除く)の勉強となっています。
免除講習を受けない場合では、個人差を踏まえて約120~150時間の勉強が必要だと思います。現実的には勉強しながら進行具合にあわせて、学習スケジュールを調整していくという形になると思います。特に初学の方であれば、スケジュールの起動修正を踏まえて3ヵ月前からゆとりを持って学習に取り組むことをオススメします。
試験科目、試験の出題形式について
筆記試験(高圧ガス製造保安責任者試験として記載されています。)
●試験科目
第二種冷凍機械責任者では以下の3科目があります。
・法令 ・保安管理技術 ・学識 |
●試験の出題形式
5肢択一式のマークシート方式
高圧ガス保安協会のホームページにて確認出来ます。
https://www.khk.or.jp/qualification/national_qualification/examination/examination_about.html
受験費用について R6年10月現在
電子申請11000円
郵便申し込み11600円
試験免除について
高圧ガス保安協会が行う「高圧ガス製造保安責任者講習」を受けて、その講習に対する検定試験に合格すると本試験では「保安管理技術」と「学識」の科目が免除されます。また、証明書類を提出する事で、本試験の一部が免除される制度もあります。
・高圧ガス製造保安責任者講習(科目の免除講習)について
高圧ガス保安協会のホームページにて確認出来ます。
https://www.khk.or.jp/qualification/examination_course/course_a/course_refrig_safetymgr.html
・証明書類を提出して免除を受ける方法について(以下の者)
・昭和41年10月1日~昭和51年2月21日の製造第七講習の講習修了証 ・昭和51年2月22日~平成7年3月31日の製造第八講習の講習修了証 |
詳細は高圧ガス保安協会のホームページにあるPDFにて確認出来ます。
https://www.khk.or.jp/Portals/0/khk/exam/2018/reitou_2.pdf
本試験の免除については高圧ガス保安協会のホームページで確認出来ます。
https://www.khk.or.jp/qualification/examination_course/course_a/exemption_system.html
合格基準について
学科試験の合格基準は以下となっています。
・各科目ともに正答率60%以上
合格率について
合格率については以下となっています。
全科目(3科目)受験の場合 合格率32~33% 科目免除制度を利用した場合 合格率80% |
免除講習の費用(一般申込25400円、インターネット申込24900円+テキスト代※選択にて5800円~8910円)と技術検定(筆記試験)を受けなければならないという点においてはハードルが高いですが、免除講習を受けると本試験は法令(10問)だけの受験となり約8割が合格しているので本試験のハードルは低くなります(イメージとしてはお金を払い本試験を分割して受けていると思って頂いた方がよいでしょう)。
検定試験の合格率は公表されておらず不明ですが、検定試験に落ちてしまうと①再度、お金を払って免除講習を受けなおす。もしくは②普通に免除なしで本試験を受けるといったかたちとなります。免除科目なしでも、しっかり勉強すれば3割程度は合格している状況なので、全く手が届かない試験ではないと思います。ご自身の状況を踏まえて選択すればよいでしょう。
おすすめ教材について
基本、最新のテキスト本を使用するようにしましょう!!
(法改正や直近の試験対策が網羅されている事があります)。
テキスト本は最新版を購入し、本に消せないような書き込みはせず勉強して、合格後はフリマサイトで売るという方法が良いかと思います。それでコストを抑える事が出来ます。

テキスト本選びは重要です!!
資格試験において知識を身につける主たるものはテキスト本となります。
資格に記載されていない知識が問題として出題された場合は詰んでしまう可能性が高いです(試験においては全く目にしたことも内容な問題が出る事もありますが)。
勉強はしたはずなのに自身のテキスト本には記載がなく、他のものでは網羅されていたという事があっては最悪ですよね(各出版社も毎年、色々と対策をしているとは思いますが)。
私がオススメするテキスト本を紹介しておきます。
免除講習を受けない場合・・以下にオススメしているテキスト本と過去問にて勉強するとよ いでしょう。 免除講習を受講する場合・・テキスト本は公式が出しているものを購入すると思うので、追 加で過去問だけ別に購入しておくとよいでしょう。 |
「講習で使用するテキスト本」の詳細については高圧ガス保安協会のホームページを参照して下さい。
https://www.khk.or.jp/public_information/public_introduction/onlinetext/
※ちなみに、個人的には必須テキスト本以外のものでは「第二種冷凍機械講習<検定問題・解説>」(300円)のみの購入でよいと思います。
テキスト本
➀ゼロからはじめる 2種冷凍試験(改訂3版)

過去問
下記の注意事項を確認しましょう!!

②最新の公表過去問は高圧ガス保安協会のホームページで確認できます。(ダウンロード可)。
https://shiken.khk.or.jp/shiken.html
平成25年~令和4年までの過去問をインターネット上で閲覧できます。(ダウンロードなし)
https://www.echoland-plus.com/kakots/kakotest-list.html
・書籍でのオススメ過去問題集
③2024年版 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集

管理者のつぶやき
科目免除の講習料がとにかく高い!講習会を受けて検定試験に合格しなければ、お金が無駄となる!学科試験は年に1回しかない為、確実に一発で合格したいところ。慎重に考えて決断しましょう。