はじめに
こちらでは、消防設備士 乙種 第7類の資格試験について説明します。
消防設備士とは
消防設備士とは建物にある消防設備の点検や整備・工事を行う資格です。消防設備は種類が多く、それぞれ類別されています。消防設備士の免状においても甲種では第1~5類、乙種では第1~7類に分かれており、それぞれ扱える消防設備が異なります。消防設備士の資格には甲種と乙種があり、甲種では整備・工事の業務を行う事が出来ます。乙種では整備のみ業務が可能となっています。消防設備士乙種7類は、漏電火災警報器の整備や点検ができる国家資格です。
詳細は一般社団法人 消防試験センターのサイトより確認出来ます。
https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou
試験日程
詳細は一般社団法人 消防試験センターのサイトより確認出来ます。
https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou
合格までの勉強時間・期間
消防設備士の乙種7類を受験する方は、おそらく①「他の消防設備士資格と一緒に受験」、②「既に他の消防設備士資格を取得した後に受験」の2パターンのどちらかに該当する方が多いのではと思います。
①の場合は3ヵ月はしっかり見込んで学習に取り組む方がよいです。消防設備士試験の共通科目科目を除いて乙種7類の部分だけについて言えば、毎日1~2時間程度の学習で1ヵ月ほど勉強すれば大丈夫だと思います。電気工事士の免状を持っており、免除を受ける場合はしっかり勉強すれば同様の勉強時間で概ね3週間程度で十分合格ラインに到達出来るかと思います。
②の方については、他類の消防設備士の免状を取得している為、乙種7類の試験で免除を受けることが出来ます(乙種4類と甲種4類を取得している場合は、消防関係法令の共通部分と基礎的知識が免除、4類以外を取得している場合は消防関係法令の共通部分が免除可能)。
ちなみに消防設備士の試験では免除を受けた場合は問題数が少なくなる半面、残りの問題で各科目を合格基準まで点数をとる必要が出てきます(例えば消防関係法令は10問の内、免除を活用した場合は共通法令の6問はパスされるので4問だけ解答する事になります。この4問を100%として40%以上を正解しなければなりません。つまり、4問中の2問正解する事が出来なければ不合格となってしまうという事です)。
私自身は、電気工事士の免状を持っている場合は実技試験を全てパスする事が出来るのでメリットが大きいと考えて免除を受けました。一方で、他類の消防設備士の免状による免除は受けませんでした。万が一、参考書などで見たことない様な問題が出るという可能性もゼロではないので確実性を考慮して合格の可能性が高くなる方を選択しました。
試験問題の免除を受けると試験勉強の学習範囲が少なくなるというメリットはあるので、各個人の考え方によりますがしっかり検討して判断すればよいと思います(一度、参考書の問題を確認して判断するのもよいかもしれません)。
上記の①でも述べた様に乙種7類の部分は余裕を持って1ヵ月ほど勉強すれば大丈夫です。他類の消防設備士の免状+電気工事士の免状で免除を受けた場合は毎日2時間程度の勉強で概ね2~3週間程度で合格ラインに到達出来ると思います(もちろん、本試験で参考書と同様の問題が出題されればですが)。
消防設備士乙7類の勉強時間について、私は下記の条件で勉強時間は1日2時間(休みの日はもっと勉強していたかも)で約1ヵ月程度となっています。
・資格に関連した業務の実績なし。 ・働きながら勉強。 ・免除あり(既に第二種電気工事士、消防設備士乙4種、甲種4類、乙6種を取得済)。 ※筆記試験は「基礎的知識の全部」、「構造・機能の電気及び工事又は整備の電気に関する 部分」が免除。 実技試験は全て免除。 |
試験科目、試験の出題形式について
消防設備士乙7の試験では以下の3科目+実技試験(鑑別等)があります。
筆記試験
●試験科目
・消防関係法令(共通法令・7類に関する法令) ・基礎的知識 ・構造・機能および整備 |
●試験の出題形式
4肢択一式のマークシート方式
実技試験
●試験科目
・鑑別等
●試験の出題形式
写真・イラスト・図面等による記述式
詳細は一般社団法人 消防試験センターのサイトより確認出来ます。
https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/annai/subject.html
受験費用について R7年2月現在
消防設備士の乙種はすべて4400円
試験免除について
取得している資格があると、筆記試験・実技試験の一部が免除できます。
詳細は一般社団法人 消防試験センターのサイトより確認出来ます。
https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/annai/subject.html
合格基準について
合格基準は以下の①と②の両方を満たす必要があります。
①筆記試験 各科目の正答率40%以上、かつ全体の正答率60%
②実技試験の正答率60%
※試験の一部免除がある場合、免除を受けた以外の問題で上記の成績を修めた方は合格。
詳細は一般社団法人 消防試験センターのサイトより確認出来ます。
https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/annai/way.html
合格率について
合格率については、以下となっています。
消防設備士乙7類 合格率60~62% 詳細は一般社団法人 消防試験センターのサイトより確認出来ます。 https://www.shoubo-shiken.or.jp/result/ |
消防設備士乙7類はそもそも試験範囲が広くない為、出題問題の傾向のパターンも概ね限られていると思われます。しっかり勉強すれば確実に合格できます(具体的な勉強方法について記載しているので参考にして下さい)。
管理者のつぶやき
乙7類は消防設備士の資格試験の中では試験範囲も狭く、内容もそこまでハードルは高くないので確実に一発合格を狙っていきましょう!